「アメリカの大学に行った」と聞くとおそらく凄い!英語がペラペラ!と思われる方も多いと思います。
だけど、今の私は英語がペラペラかと聞かれると、決してそんなことはないです。
2年間アメリカに行ったことがあるというだけのただの母親です。(しかも14年も前の話)
英語で何よりも大切なことはコミュニケーションをとろうとする気持ちではないかと思います。間違っても大丈夫!だけど、失敗を恐れずにどんどん話してみようとする気持ちになることは、失敗を恐れる日本人にとっては難しいことではないかとも思います。私も苦戦しました。
私が渡米して一番感じたことは、中学英語で充分!ということです。高い単語能力を磨くよりもまず、簡単な言葉で会話のキャッチボールが出来るようになることが何よりも大切だと思います。分からないことがあっても大丈夫です。それを簡単な単語だけで表現することはいくらでも出来ます。
例えば警察官って言葉が分からない時……
a person who catches a bad person… how can I say?とか言えばうーん、警察官のことかな?とか相手が気づいてくれたりします。
渡米後すぐの私は英語は好きだけど、実際外国の方と話す機会がほとんどなく、現地では最初全く「聞けない」、「話せない」状態でした。
私のこの時の英語力は、中の中から中の下という感じです。少し英語が好きな普通の学生という感じです。さらに自ら話すこと自体に抵抗がありました。
渡米して半年は牢獄にいる気分でした。
逃げ出したいのに、逃げれない。夜中寮を飛び出した日々を思い出します。
授業にもついて行けませんでした。
しかしその間に今まで知っていると思い込んでいた単語という単語を全て調べました。
幸い調べなければいけない単語は山のようにありました。特に心理学の宿題は、数ページの本を読んでそれについて色々考察しなければいけないので、最低でも話の内容が分かる必要がありました。ここでかなり単語力がつきました。さらに読書をたくさんしました。
そして半年が経つ頃、ある日パズルのピースが全てうまるように相手が何を言っているのか分かるようになり、自分の気持ちを話せるようになり、寧ろ英語の方が話しやすくて日本語を話さなさすぎて帰国時には日本語が話せない状態にまでなりました。
しかしそれでも完璧に話せるかと言ったら話せません。完璧に聞き取れるかと言ったらやっぱり聞き取れません。まだまだ私の英語力はそこまで高くはありません。生涯学習です。
〜以下、アメリカでの私の生活の概要です。もしご興味がありましたら、お付き合いください。〜
アメリカ人のお宅へホームステイ
アメリカの生活はまず初めにお子さんが2人いるアメリカ人のお宅へのホームステイから。愛嬌以外の何もない私に本当によくしてくださって、今でも交流があります。2人の娘さんたちはすっかり美人なレディーになっています。
アメリカ人のルームメイト
その後アメリカ人のルームメイトが出来て、隣の部屋のアメリカ人の子たちとも仲良くなったんですが、ここでも愛嬌優位!
しばらくして、そのルームメイトが私たちの部屋で駆け落ちをすることになり、カーテンで仕切られてましたが、女2人、男1人の奇妙な同棲生活をすることに。
メキシカン一家へのホームステイ
その後その子は退学して新しいルームメイトになるも、すぐに寮を出てメキシカンの一家にホームステイ約1年ほど。3人の子どものうち末っ子だけが家に居て、お母さんは家で保育士をしていたので、毎日のようにおチビちゃんがいました。その家族とは一緒にフロリダに連れて行ってもらったり色々させていただきました。感謝しかありません。メキシカン一家なので英語は第2言語。かなり分かりやすい英語を使ってくれていたので、とても楽でした。
アメリカ人の彼氏
その間にアメリカ人の彼氏が出来て約1年。
ここで英語力がついたか、と言われたら微妙です。あまりお喋りな方ではなかったので。
アメリカ人の親友
それよりも、アメリカ人のゲイの男の子とノーマルな女の子と親友になり四六時中一緒に生活したことでかなり英語力がつきました。2人は本当によく喋る子たちでした。一緒にご飯を食べたり、休みの日にはゲイバーに一緒に行ったりしました。
夏休みや冬休みなど休みはもっぱら友だちの家にお邪魔して連泊させていただきました。
みなさん本当にあの節はありがとう!と声を大にして言いたい!!
帰国は一度だけ長い夏休みにバイトをしに。
学校のカフェでバイト
その後学校の合間を見ながらアメリカのカフェでもアルバイトをしました。オーダーを聞いたり、サブウェイみたいにサンドウィッチを作ったりしてました。
アメリカで免許取得。車に乗る。
私の画力よ……笑
友だちに車を譲ってもらい、アメリカの運転免許証をゲットして車も運転し始めましたが、しばらくしてハイウェイにてご臨終。レッカー車にて運んでもらうという悲劇も……(o_o)
アメリカ人の友人とルームシェア
最後は友だちとルームシェアする形で大家さんの2階に住むことに。
学校の授業
授業は参加しなければよい成績が取れない為とにかく発言!
試験ももちろんありました。
インターンシップで教会へ
大学のカリキュラムの最後にはインターンシップがあり、私は教会で働くことに。
アートセラピーや、カウンセラー、家出した子どもたちのケアに、DVを受けた女性やその家族の為のシェルターの管理、生活に困る方へのフードパントリー、一緒に裁判所に行くなど体験。週に一度の会議では日本の紹介もしました。
学校の成績
(ズームにしたらむっちゃ雑なことが丸わかりだっ(^_^;))
そして学校の成績はほぼA(A,B,C,D,FとあってFは落第という意味だったはず……)で平均値もまぁまぁよく卒業。(詳しく覚えてない……)
日本人はみんな成績優秀です。
日本人のレベルは凄いです。
アメリカ人は、2年間で終われるカリキュラムを8年かけてもまだ学生してる方とかもいました。クラスでの発言もぶっとんでる人も結構いたし、とにかく勤勉な日本人は概ね優秀でした。私が行った大学は普通の州立大学です。有名な私立大学とは全く違うと思います。
帰国後
帰国後しばらくは英語は軽く聞ける、というレベルだったのが、日に日に言えない単語が増えていき、聞こえない言葉が増え、今では全然話せなくなっています。
話そうと思っても言葉に詰まるし、さらっと英語を言われても何て言われたか聞き取れない。
そんな私の今の英語力です。
どれほど日々英語に触れてるかがいかに大事か思い知らされます。
子どもへの英語育児
さらには子どもに対して声かけしたいのに、そういう方面の表現を使ったことがなくて、知らないことだらけ!
はい、バンザイしてー!ってどういうの?
おちんちん洗った?ってまさかその単語使わないよね?
わきも洗おうって何ていうの?
などなど頭がハテナだらけに。
さらにはあやふやな英語がたくさん!
基本的なことも、I like dogs? I like a dog? I like the dog? I like the dogs?犬が好きって言うにはどれが正しいの?などなど本当にこれまた一から確認しなければいけないことがたくさん。
そんな私の英語力についての記事でした。
英語育児はそんな私の英語力もブラッシュアップするつもりでいます。とにかく簡単な言葉で表現することと、会話のキャッチボールが出来るようになることが最大の目標です。
コメント
とても興味深く読ませていただきました!
まわりから「〇年も住んでいたならぺらぺらでしょ!」と勝手に決めつけられて言われるの、私はつらかったです。「ペラペラ」な状態の時には周りもそういう人ばかりなのでそんなことはまず言われないし。言われるのはペラペラじゃなくなってから…。
ところで私はホームステイをしたことがなくて、経験者に話を聞くと結構嫌な思いや大変な思いをしたという人が多くて、あまりいいイメージを持っていないのですが、そこらへんはakeyさんの工夫があったのでしょうか?業者とか?紹介とか?また機会があれば教えてください!(自分の経験がないので、子供をホームステイに出すにはかなり抵抗があります。)
大人向けの会話はできても、対子供の会話というのは未知の世界ですよね!?ほんとに。
さきさんコメントありがとうございます!
ペラペラなんだろうという先入観、私もずっと恐縮してて、そんなことないのに英語教えてるなんていいのかな、とか本当はまだまだすぎるのに……と思っていました。
なので、英語を教え始めると同時に私も英語の勉強を始めました。^_^
ただ、テキストで勉強とかになるとかなり時間的に限られているし、子どもたちの寝かせつけの時に携帯で出来るもの……ということで、Lang-8というサイトで記事を投稿して添削してもらっています。
そこでかなりの英語の基礎、時に冠詞や前置詞の間違いの指摘がかなり役に立っています!
めちゃくちゃオススメですよ!
そこで仲良くなった方とラインチャットをしてお互い日本語が習いたい外国の方と英語が話したい私との願いが叶い話したりしています。子どもとも話してくれたりして(しかも無料)ありがたいことです。
ホームステイは1つ目は自動的に振り分けられていて、友だちは子どもの面倒から家の家事までさせられてる子もいましたが、概ねよいホームステイ先だったようです。
2つ目はインターナショナルの生徒の相談役の方にホームステイがしたいと頼むと教えてくれました。
3つぐらい候補があって見ながらだったと思います。
値段も月450ドルでお世話になり始めて、途中で夜ご飯付きで500ドルに変えました。すごく素敵な一家でした。
もしも不満があればそれはチェンジ出来る感じでした。
私はたまたまどこの国でもホームステイ先に恵まれていましたが、嫌な思いを子どもがするのはかわいそうですよね。
そういう意味でもしっかりとどんなホームステイ先の方なのかとかがしっかり教えてもらえるような機関を通して預けれたら安心ですよね。
我が家もいつか短期ホームステイにチャレンジしてほしいです。
むしろフィリピンに夏休みの1ヶ月家を借りて家族みんなで住むのが夢です。ただ普通の一般家庭で子ども4人となるとその夢が実現するのは一体いつなのか、はたまたそんなことは一生ないのか……という感じです(^_^;)