NY州立大学記:第11回「大学で大変だったことと私流英語勉強法」

アメリカ生活

皆さんこんにちは!

どんどんネタが少なくなってきているこちらのコーナーですが、取り合えずは昔夜な夜な勉強代わりに自分のアメリカ回想記を綴っていたものを載せています。

今回は、アメリカならではの難しさを3つ挙げてお話しています。そしてそれを克服していくと英語が上達した話です。

最初から。

前回の記事。

日本語バージョン:アメリカの大学で特に大変だった3つの事

1年目の大学の授業内容は基本的なことばかりだし、読めない単語も少なかったけれど、いくつかの教科で大いに苦戦しました。
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(写真はホームステイ先の私の部屋です。ノートパソコンは必須アイテムでした。)
1つ目は数学。

本を見て解くのであれば問題ないのだけど、口頭で聞かれるととても時間がかかりました。

例えば、one hundred forty-five plus fifty-two equals?の問いに頭の中でまず数値化し、145+52=になおし、そこから計算。197という答えが出たらそれをまた英語化し、one hundred ninety-sevenと答える。この一連の動作にとても時間がかかりました。

しかし驚いたことにアメリカの大学では電卓が使い放題!!どんな簡単な問題も皆電卓を使っていることに驚きました。しかも機能が凄い!日本のように足し算、引き算、掛け算、割り算、パーセントのやつだけではない。日本だったら小学生から電卓を使わず全て自力で計算するのに。これは大学だけ?それとも小さい時から?

2つ目は心理学の授業。

毎回宿題が出されるのですが、4ページ程の文章を読み、筆者の書いていることには正当性があるか、とか、いくつかの質問に答える仕組みになっていて、書いてあることが分からなければ答えられないようになっていました。

文字ばかりだし、意味が今ひとつはっきりと分からなかった私は、今が勉強時だと思い、全ての単語という単語を辞書で調べました。こんなの知ってるという単語も全て調べていくと……段々調べる量が減っていき、新出単語も減っていきました。すると分かる単語ばかりだと何が書いてあるのか徐々に辞書を介さなくても分かるようになっていきました。これで私の英語力はかなり向上したと思います。

そして最後に、パティシペーション(手を挙げて授業に参加すること)がとても大事なお国柄で、授業中発言しなければテストの点数が良くてもいい成績を取ることが出来ませんでした。

日本人は、大人しく指示に従うことが良しとされる傾向にあり、人前で発言する習慣があまりないし、ましてや討論することも滅多にありません。

そんな純日本人の私が授業中発言出来るまでには時間がかかりました。他の発言してる生徒の発言を聞くと、結構とんちんかんなことを言ってる生徒もいて、もう何でもありなのかな?という感じでした。正直、これなら私にも出来るかも、と思えました。

勇気を出して一度挙手して発言したら、そこからはあまり緊張せずに発言出来るようになりました。
そして日本に帰ってからも発言を普通にする習慣は残り職場の会議の時など黙り込む上司たちが居る中つい発言してしまったりということに繋がっています。

日本は大人社会でもやはり会議などの皆が集まる時にだんまりになってしまう傾向があると感じます。

このように少しずつ私の英語は向上しながら、アメリカの文化にも慣れていきました。

English Version: Three Major Hardships in University

In my freshman year, I relearned many basic things, and the process was mostly not so difficult.

However, I can recall at least three difficulties in some of my classes.

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The first one was in mathematics.
Math itself was very basic and not so difficult, but it was really hard to calculate numbers in English.
For instance, when my teacher asked, “a hundred forty-five plus fifty-two equals?” I had to change it into numbers first. Then, I had to calculate 145+52=197 in Japanese, and I translated the answer to English,” one hundred ninety-seven.” I couldn’t calculate them fast.

Surprisingly, however, students could use calculators in math class!! Even for very easy arithmetic, they used graphing calculators.

In Japan, the Japanese students usually don’t bring calculators in the class and calculate in their heads…even for very difficult questions.

I was very surprised by that. Is it just in university? Or is it even in high school, middle school, and elementary school? I’m curious.

The second thing that I really struggled with is my psychology class.
I got reading homework every time. I had to read some articles which were about four pages long each. There were some questions such as “Is there validity in this article?

I really had to understand what was in the articles, but I couldn’t understand them well first.

So I thought it was time to study English, and I checked my dictionary for every single word in the article.
I even looked over words I already knew the meanings to.

Little by little, the words which I had to look up decreased. I could gradually understand what the homework articles were talking about.

I guess my reading skills improved a lot through doing psychology homework.

The last thing I really had a hard time with class participation.
Participation is really important in the U.S. Even if I got good test scores, I couldn’t get good grades if I didn’t participate.

Japanese people are taught that people should obey the bigwigs without thinking. We usually don’t practice debates or saying our opinions in our classes.

Therefore, I had a really hard time saying anything in class. But when I listened, I realized what everybody else was saying about was not so amazing. I thought I could do that, too.

After the first time, I voiced my opinions in class, I didn’t feel nervous anymore.

After going back to Japan, I saw my seniors didn’t say anything in workplace conferences. But I was trained to participate, so I couldn’t stop saying my opinions in these conferences.

I guess saying one’s opinions out loud in a Japanese company is very difficult to do because Japanese people are not trained to do so.

Through participation, my English skills improved and I learned about American culture little by little.

後記

前回にも書きましたが、授業中、いかに発言して授業に参加するかがとても大切にされています。なので授業中シーンとなることってあまりないかも知れません。

先生も何とか盛り上げようと凄いです!またその話はいつか。

また討論とかもよく行われます。例えば「幽霊はいるか?」とかイエス側、ノー側に分かれこのような曖昧な議題を巡って討論されます。(実際この議題で討論されたことはないのですが。)

アメリカでは「自分の意見」というのが物凄く大切になってきます。

私はこう思う。

確かにこういう意見もあるが、(自分とは反対の意見も取り入れる)

何故こう思うのかというとこういう理由がある。(大体3つぐらい)

だから私はこう思う。

というエッセイを山ほど書きます。

本当に書いて、書いて、書きまくりました。

そしてその根拠となる資料をどこからとって来たかも明確に書き記す必要がありました。

そういえば数年前の麻布中学の入試で「ドラえもんは生き物として認められることはありません。それは何故か書け」という問題が理科の試験で出ていましたね。

こういう問題が今後は出てくるだろうとPTAの話し合いの時に校長先生も言われていましたが、今後、大学入試が大きく変わっていくので、それに合わせて暗記から自分の意見が求められる問題が小学校でも増えていくと言われていました。

それを聞いて、この私が経験したことがビビッとリンクしたのでした。

とうとうアメリカのように、暗記したものを答えるだけでなく「自分はどう考えるか」「自分の意見は何か」が大切にされるようになるのかなと思います。

といっても私がこれを体験したのは15年も前のことなので、日本はアメリカの5年後、10年後に続いているとよく聞きますが、学業の方ではお国柄もあるし、この大学受験改革を機に、もう15年経っていますが、これから変わっていくのかな?という感じですね。

そして、アメリカの電卓!

本当に高性能です!

日本の電卓とは全然違います。

このアメリカの電卓、日本でも流行りそうなのにな~。

そして心理学の授業は私にとって、英語を1から学び直すことになったので、思い出深い教科です。

出てくる言葉、全て辞書でひきました

調べて、調べて、調べまくっていると、2度目、3度目に同じ言葉が出てきてもひかなくて良くなってきて、そのうち英語の文章を読むとその文章の内容がイメージで入ってくるようになりました

それからは、誰かが話しても言葉として聞くのではなく、音として聞いてそれを頭でイメージするようになりました

This is a pen.という言葉に、言葉として聞くと、Thisとかisが邪魔しちゃって、肝心なpenを聞き逃したりしちゃうんですが、音としてイメージで聞くと、This is a pen.と言われたら、ペンが思い浮かぶようになる、という感じです。

Thisもisもaも音ととしては何も思い浮かばないのですっ飛ばして、penだけに反応出来るようになりました。

英語を聞く時は聞き方が変わります

それこそ使っている脳も違うと思います。

そして英語脳になっていると、日本語を話そうとすると日本語が話せるようになるまでに少し時間が必要になってきます。

「私……欲しい……ウ(ウォーターから水に変換中)、ミ水……」

「私……水、欲しい。」

「水、欲しい。」

とようやく言えるようになってきます。

日本語に変換し終えるとぱっぱとまたいつものように話せるようになります。

このように、英語脳、日本語脳って本当にあるように思います。

でも、単語をイメージ出来ないといけないので、英和辞典は役に立ちます。

分からない単語は調べて調べて調べまくるといいと思います。

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