こんにちは、あきです。
今回は、DWEか公文式の英語か、を書きたいと思います。
地方に住む私の家の近くにはかなりの子どもが公文式に通っています。通学路でそれぞれの地区に帰るコースとは別に公文にそのまま行くコースまである小学校もあるほどです。
公文式は、地方どころか、都会でも、日本中どこでもかなり根強い人気だと思います。
東大合格者の大半が公文式に通って居られたという話も有名ですし、これを読まれる方は相当数公文式に現在通われている方や、以前通われていた方、また今後通おうかと検討されている方がおられると思います。
我が家は公文式はやっていないので、私が書くのはなぁ…と思いながらも、少し思うところもあり、今回は私が思う公文式の英語ということで書きたいと思います。
以前公文式のことを少し書いたことがあるのでこちらも載せておきます。
なぜ公文式に抵抗感があるのか。教育について考えてみた。 – 米大卒ママの出遅れ英語育児と4人の子どもたち。
もくじ
公文式の英語
(写真はお借りしました)
公文式には国語、算数・数学、英語があり、「スモールステップ」で自分のペースで学習できる自学自習スタイルで、頑張り次第では学年を超えてどんどん上の学年が習う内容のものを先取りして学ぶことが可能です。その中で「徹底反復学習」があり、何度も何度も繰り返しすることで身につけるスタイルで、それがマスター出来ているのかは「全て合っているか」と「目標時間」がクリアできるかどうかで判断されるので、公文式をしている子どもたちは「時間」に非常に敏感になります。公文英語はE-pencilというタッチペンを使っての学習です。ネイティブの声を耳で聞き、同じように発声して学んでいくので、キレイな発音になると評判のようです。以前はこのE-pencilはなく、発音が日本語で書いてあったそうです。
公文とDWEが似ている部分
- 目指すべきゴールがあること(公文は最終教材、DWEはキャップを取って卒業)
- 家でも毎日英語の音に触れること(公文ではE-pencil、DWEではCD、DVD、トークアロングカードなど)
- 教えてもらわないで自分で法則や間違いを気づく自学スタイル
公文とDWEが似ていない部分
- 努力と忍耐が必要、とにかくプリントをこなしまくる公文(5000枚以上)と遊びながらマスターするDWE(ただし親の努力と忍耐は多少必要)
- 日本語和訳のある公文とオールイングリッシュ、母国語方式のDWE
- 読み書きを鍛える公文と聞く話すを鍛えるDWE
- 話す機会がほぼない公文と話す機会が豊富なDWE
- 教室があり週2回必ず行く公文と教室はなく(希望すれば日本人講師、ネイティブ講師の英語教室もあります)基本的に家でお家の人のさじ加減によって進めるDWE
結論
今回もまた結論から書きますが、声を大にして言いたい。
幼児期はまず英語を英語のまま理解する力をつけてあげて!
それにはDWEをまずして、公文英語をするのはそれからがいいと思うよ、ということです。
(2つを比べているので2つのみで書いています。他にも教材はあるかと思いますがそこは省いています。)
実際に公文英語に挫折せずにかなりのレベルまで到達しているお家は…正直な所、幼少期にDWEを活用されていたりします。または英語力をまずつける工夫をされてから公文をされていると思います。そして「DWEが幼児英語教材の中ではナンバーワン」と言われていたりします。そして私も色々と調べて実際にDWEをしていると「DWEが幼児英語教材ではナンバーワン」だと思います。本当にすごい教材です。
ただ、DWEの弱い面、「読み書き」に対しては公文英語はめちゃくちゃ強いです。これの強化としては右に出るものはないぐらいなのではと思うほど強いと思います。E-pencilもネイティブの発音が聞けるのでこちらもありがたい存在です。さらには強制的でも週2回行くことで着実に力はついて行きます。DWEは親か子が根負けすると一気にゼロになってしまう可能性もあります。
ただ、やはり子どもたちには耳づくり、英語を英語のまま理解するのが1番→その後読み書き強化が絶対にいいと思います。
英語初心者が公文英語を習わせておけば大丈夫、と公文英語から始めるのは非常に危険…と私個人的には感じています。特に幼児期、小学低学年の子は…。
なぜそう思うかを今回は書きたいと思います。
公文式英語は英語の回路を作る妨げになる可能性あり
英語を話すためにわざわざ英語の回路を作ろうとしている中、日本語は邪魔になってきます。まるでスイッチのように日本語脳、英語脳に切り替えることが自然と努力することなく作れる幼児期にわざわざ日本語訳を入れてしまうと、常に日本語がまとわりつき、今度英語脳を作りたいと思った時に苦労すると思います。しかも公文では英語←→和訳を非常に強化してしまいます。一度出来てしまったその回路を崩すのは非常に難しいと思います。案外努力していない子の方が英語が得意になっちゃうのは、歌から入るなど耳作りをしてその英語回路が作りやすいからかと思います。
まずは英語のみ!英語の回路を作る点においてはDWEは秀逸です。あの手この手を使って英語を英語のみで理解する力を強化していきます。
スピード命の会話についていけない
日本語訳に慣れてしまっていると、本場のスピード命の会話についていくのさえ容易なことではなくなってしまいます。
英語で理解して、頭でイメージをして、それを英語で答えるという言葉のキャッチボールの中に日本語は存在しません。
日本語を介入させると非常に時間もかかってしまいます。
例えば、
What do you think about that?(これについてどう思う)と聞かれた時、
Well…I think…とまず聞いてるよ、考えてるよ、今から私が思うことを言うよ〜という返しをしておいてから考え始めるんですよ。その時は何を考えているかをイメージしながら、そのイメージしていることを英語説明する…という感じでやり取りはとにかく早いです。スピード命!
そんな中、日本語があったら、
What do you think about that?と聞かれたら、(えーっと、あなたはそれについて何を考えているかって聞かれてるから、それについてってこれのことだから…えっと、僕はこう思うから…)
えー、うーん、(こう思うはこれだけど、その前に主語を言うから)I (動詞は) think…(あれ、この単語って何て言うんだろう) うーん…
ってことになりかねません。
さらに英語でさっと言えない単語なんて山ほどあります。私にも言えない言葉は山ほどあります。けれど、まったく怖くありません。知らない単語は簡単な言葉に言い直せばいいのです。分からなければ聞けばいいのです。
英語はやはりコミュニケーションツールなのです。言葉のキャッチボールをするトレーニングを私たちは受けて来ませんでしたが、公文はまるで私たちが習って来たようなやり方で物事を進めて行くので、私たちが体感した「習ったのに話せない」という状況に陥りやすいと思います。しかも単語の意味をどんどん高度にしていくと逆に英語がものすごく敷居の高いものになってしまいます。
日本語だって難しい言葉は山ほどあります。けれど、それらを使わなくても充分生活していけます。まずは難しい言葉を使わなくても自分の意見が言えるようになってから、難しい言葉をどんどん覚えていくのが日本語でも自然な形です。
まずは簡単な言葉で言葉のキャッチボールが出来るように!それを徹底的に考えて作られたのがDWEだと思います。DWEの英語力は、現地の5歳〜6歳の子どもが話す言葉を取り扱っています。それを日本の評価に直すと高校2、3年生レベル、英検準2級〜2級レベルになります。英検でいうととても高度そうだけれど、どの言葉も現地の5歳〜6歳が話すような言葉なのです。
まずはこのレベルがしっかり出来てから…と思わずにはいられません。
和訳が難解な場合あり。作り手がネイティブではないので、英語自体があまり使われてない表現もある
英語が出来る子(読むとパッとイメージ出来る子)にとって、書いてある英語は意外と簡単なものだとしても、和訳が思いっきり直訳なので、日本語としてもおかしかったり、日本語をまずもって理解するのに苦戦する可能性があります。
英語と日本語の共存自体無理がある場合が多々あるのです。
日本人の文章の書き方と英語の文章の書き方は違います。文化も違います。英語の文章は音やリズムを楽しむことが多々あるので、日本語訳には出来ない意味のない言葉もたくさん使われていたりするのです。それを全て和訳出来る文章である必要があるため、どうしても日本語の言葉→英語へ…と日本人が作り手であるとなってしまう為、ネイティブがその英文を読むと実はおかしな英語であることがあるのです。
私の知り合いのお友達のネイティブの方は公文の英語表現はネイティブたちは使わない言葉だね、と言われたそうです。ネイティブが使わない英語を学んでいるって、それは将来世界へ羽ばたいていくにあたりメリットになるのか、デメリットになるのか疑問です…。
その点では、DWEはハーバード大学の教授陣たちで作られており、子どもの発達心理学などに基づきながら、スズキメソッドの鈴木氏の監修もあり、ネイティブが聞いてもおかしくない英語だし、音楽も聞いているだけで歌うとそのままそっくり使える英語になるので、それをマスターすると将来メリットは大きいと思います。
努力しなくてもいい時期に強いられる苦労
乳幼児期であれば、努力しなくても楽々英語脳や英語の耳作りが出来る最高の時期に、わざわざ苦労させますか?と思ってしまいます。
しかも、やればやるほど後で苦しむ勉強法で本当にいいのだろうか、と。
最終教材まで5000枚以上を何度も何度も出来るまでやり直す日々。
その間にもDWEキッズたちは、毎日英語のシャワーを英語のみで浴び、日々英語の回路を形成し、毎週テレフォンイングリッシュで会話練習に励んでいつのまにか気がついたら英語が分かるし話せてて楽しい〜♬の気持ちが強く、結果的に英検2級レベルの英語能力が自然とついちゃうこの時期に苦労させる理由って何だろう?と私は思ってしまいます。
日本人が学んで来た従来の話せるようにならない内容を先取りしていく内容
例えば私たちは「過去」「現在」「未来」の単元を別々に習いました。
しかし、時間は流れていて、少し前は過去だし、少し先は未来です。そして今は現在進行形で表します。切っても切り離せない関係性がある時間軸をネイティブは非常に気にします。
けれど、公文式は私たちが従来中学校で習って来たように1つずつ単元を分けて教えているみたいです。
だから、英語が話せないんだよね、と思える部分を残したまま、中学などで習ったように文法を徹底的に強化した後に残るものは、話せないけど、学校の成績はいいんだよね、というお子さんになるのではないかと思ってしまいます。
DWEは、時間軸をこんな感じに習います。
ペイントする前にGoofy is going to paint.
ペイントしながらGoofy is painting.
ペイントが終わってからGoofy has painted.
このように、未来、現在、完了ということを見開き1ページでさらっと出してくるんです。
こういうのを見ていると、私としては「うそーん!そこでこれ出しちゃう??」と目から鱗が出まくります。
本当にすごい教材だなと思います。
子どもたちはいつのまにか、going to や、has painted などを理解しちゃうんです。
そこに日本語はありません。
こういうのが英語を習得する過程には必要なんだな〜と感心したものです。
公文のことを少し悪いように書いてしまったんですが、これは素晴らしいと思うこともあるのです。
それは
たくさんの文章を読める機会は素晴らしい!
ということです。
こうやって色々な著名人の話を見聞き出来る機会は貴重だと思います。しかもE-pencilで音も聞ける。素晴らしいと思います。
ですので、英語の基礎が出来た子は公文英語に挑戦するのもいいのかなぁと思います。
ただ、やはり英語初心者が公文式英語に入れておけば大丈夫…というのは危険かなと思うのでした。
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[…] DWEと公文英語。目指すところが違う2つ。どちらを選ぶ? […]
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